山田ふぁーむの取り組みを
ご紹介します。
脱サラ~ 農家への道。山田正樹ストーリー
山田ふぁーむ代表 山田正樹(やまだまさき)
PROFILE
- 1963年(昭和38年)
- 青森市八ツ役生まれ
- 1988年(昭和63年)
- 早稲田大学教育学部卒業
同年 リーベルマンウエルシュリー&カンパニーSA(外資系商社)入社スポーツ用品事業本部にてヨーロッパのウインタースポーツ用品を扱う - 1995年(平成7年)
- 青森市にU-ターン、総合広告会社 株式会社協同 入社
- 2013年10月
- 株式会社協同 退社 専業農家に転向
屋号「山傳」(ヤマデン)6代目 - 2013年11月
- 第15回米・食味分析鑑定コンクールにおいて特別優秀賞受賞(青森県産米では初めての受賞、快挙)
- 2013年12月
- 認定農業者取得、八ッ役地区、上野地区、担い手農家に選任される
- 2015年
- 第17回米・食味分析鑑定コンクールにおいて あきたこまちが食味値92点獲得
- 2016年
- あきたこまち 洋泉社から発売された書籍「うまい米が食べたい」にて「プロが選ぶ、いま最も食べたい米52」に選ばれる
- 2018年
- あきたこまち 食べておいしい甘いお米を選ぶ「お米番付2018」県内初受賞。全国から選ばれたトップ8人の中に名を連ねました
- 2019年
- 青天の霹靂 あおもりの旨い米グランプリにて準グランプリ受賞(2017年・2018年・2019年 青天の霹靂が 3年連続食味ランキングNO.1)
- 2020年
- 青天の霹靂 令和元年 新天皇即位の神事 「大嘗祭」に奉納する青森県産米として選定される 同年第22回米・食味分析鑑定コンクールにおいて青天の霹靂が味度値91.4点獲得
【その他】
青森県カーリング協会 元理事 元競技委員長、長年「チーム青森」の育成事業に携わってきた
- 2003年
- 第20回日本選手権(軽井沢)出場
- 2015年
- 日本シニアカーリング選手権準優勝
同年、カナダのエドモントンで行われたOptimist U-18 国際カーリング選手権大会にコーチとして同行 - 2017年
- 世界ジュニアBカーリング選手権(スウェーデン)
世界ジュニアカーリング選手権(韓国カンヌン)チーム青森ユースコーチとして参加
脱サラ~農家への道、そして人脈
私は農家の二男として生まれましたが、高校1年生の春、長男である兄が19歳の若さで亡くなりました。
兼業農家である家のことを少し意識しながらも、大学進学のため上京。卒業後は東京で外資系商社に就職、営業マンとして働きました。33歳の時にUターンしてからは、広告代理店の仕事の傍ら、父親の農業の手伝いをしてきました。
歳を重ねた父親が、春の農作業のとき、毎年何かしらの怪我をするようになり、自分が米づくりを仕切る年も… 。
やってみればなんとなく米づくりにおもしろさを感じるようになり、2007年ごろからは専門書などを読んで研究、“奇跡のりんご”木村秋則氏の研修会にも行って勉強しました。そうやって作っていったお米を直接販売した方々からの美味しいメッセージを聞くにつれ、専業でやってみたいという気持ちが自然に強くなっていきました。
2013年、父親の友人から田んぼを任され、一気に作付面積が増えると同時に、土日祝日しかできない兼業農家のむずかしさに直面。考えに考えた結果、脱サラして専業農家になる!と決意しました。
そして、50歳で決断した脱サラですが、わたしには50歳まで生きて得た貴重な人脈が、出口・販売先となりました。東京と青森のサラリーマン時代の同僚、多彩な取引先、商工会議所仲間、妻の友人たち。九州、四国にも初上陸、そして海を越えアメリカシカゴ・カリフォルニアにもデビューしたのです。
コシヒカリについて
2009年、従弟の結婚を機に新潟県刈羽村にできた新しい親戚からコシヒカリの種を送ってもらいました。近隣の農家さんからは「この辺では絶対にいいものが出来ないからやめとけ!」と言われ、県の米生産指導者からも「気候的に無理だ!」と止められました。登熟期間が間に合わないというのです。が…!初年度からまんまと成功、温暖化の影響は確実にありました。
味はもうスペシャル!あきたこまちが主力ではありますが、粘り、香り、食感、どれをとっても別格の美味しさを持つ米でした。特に2012年の出来は格別で東京ドームや上野駅にもデビューしました(青森物産展)。
しかし、無化学肥料低農薬米で、青森としては値段設定が少し高かったようで、なかなか売れず、自家消費していました。美味しいのに売れないというジレンマに陥りそうになりましたが、お試しで取り寄せした有名産地のコシヒカリを食べても、ウチの米のほうが美味しいとしか思えず、どうやって売ったらよいのか、悩むところではありました。
第15回米・食味分析鑑定コンクールへの出品
そんな中、山田ふぁーむのコシヒカリを食べたお客さまからも「美味しい美味しい」という声を聴くようになりました。やはりそうなると、やる気が出てきます。そこで 自分のお米の美味しさを「見える化」「数値化」したいと考えるようになりました。
どんな理由で美味しいのか、他の農家さんのお米とどう違うのか、ポジショニングを確かめたかったのです。そんな中、自分が目標とする富山県の農家さんからコンクールのことを勧められ、2013年、脱サラ直後に初めて応募し、素晴らしい賞をいただきました。